「死」との向き合い方を考えさせられる小説。「最後の医者は桜を見上げて君を想う」
はじめに
今回は「最後の医者は桜を見上げて君を想う」という小説を紹介します
Amazon「Kindle Unlimited」でおすすめ書籍の中にあったから、という程度の軽い気持ちで手に取った作品です。
結果的に、とても感動しました。
この感動を1人でも多くの方と共有したいと思い、記事を書きました。
後ほど紹介しますが、この作品は2020年5月現在、映画化も進行中となっているそうです。
作品の紹介
続々重版、25万部突破!本読み書店員が選ぶ「感動小説」第1位!
自分の余命を知った時、あなたならどうしますか?
死を肯定する医者×生に賭ける医者
対立する二人の医者と患者の最後の日々――
衝撃と感動の医療ドラマ!
病院を舞台にした小説で、主な登場人物はその病院で勤務する3人の医者です。
福原雅和
患者の命を救うことに執念を燃やしており、どんな状況でも奇跡を信じ「生」を諦めない天才外科医。若くして病院の副院長を務めている。
桐子修司
患者は死を選ぶ権利をもつという信念をもっている医者。患者が「死」を受け入れ、残りの日々を自分が好きなように生きるという考えをもっており、治療の施しようのない患者に対しては躊躇なく余命を宣告するため、死神と呼ばれている。 病院内では問題児として扱われており、皮膚科に追いやられながら勤務している。
音山晴夫
2人の大学時代の同期で、同じ病院で勤務している医者。性格が正反対である2人の間に挟まりながら病院生活を過ごすも、優秀な2人を尊敬している。
本書は3章構成となっており、彼らとそれぞれの章で登場する余命短い病を持つ患者の間の感情の変化を描いています。
死が迫っている中で医者である彼らに出会い、患者が死にどう向き合いどのような選択をするのかという心情の変化にフォーカスを当てて物語を進めていきます。
その中で、大学時代からの同期である3人の間にある友情や病院内での立場など、お互いの関係性を深く表現しています。
私はこの小説を読んで、「死」についてよく考えさせられました。
もし自分が余命の短い病にかかり死が近づいてきた時に、自分はどんな行動をとるのか、周囲の人間はどう思ってくれるのか。そんなことを考えさせられる小説だと思います。
この作品中では、各章で登場する患者は皆死んでしまうため、話は重めです。その中で患者やその関係者について、それぞれの立場や状況、心境などの情景が深く表現されており、実際に自分がその場に居合わせているかのような感覚で物語に入り込むことが出きます。
この小説を描いた作者がもともとホラー作家ということなので、そのような表現方法には長けているのかもしれません。
続編小説あり!
この作品には「最後の医者は雨上がりの空に君を想う」という続編があります。
(名前が似ているで間違えやすいかもしれませんね…)
続編の小説は上下巻の2部構成となっています。
映画化進行中?2020年5月現在の状況
2020年5月現在、この作品は映画化が進行中とのことです。
ただ、ネットで調べたところ進行中としか情報がなく、詳細な情報は出てきておりません。
今後の動きが気になるところです。
おわりに
以上、「最後の医者は桜を見上げて君を想う」を紹介しました。
もし興味をもった方がいれば、ぜひ作品を手に取ってみてくださいね!
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